にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

若奥様とセールスマン

若奥様とセールスマン (〔ぶんか社コミック文庫〕)

若奥様とセールスマン (〔ぶんか社コミック文庫〕)

「おおなんか懐かしいタイトルが」と思って手にとったら、あとがきに「『ほんわら』編集部でのぶんか社コミック文庫参入第一弾で〜」。うむ初物か、なら一応手を出しておくかと購入。

タイトル通り、若奥様とセールスマンが、ひたすら同じパターンのギャグ(セールスマンが商品を勧めつつ奥さんに迫る→奥さん切り返す)を繰り返す。
ほぼすべての作品がこのフォーマットを遵守して4コマ単位で完結しているのがすごい。
ワンパターンの美学。


毎回同じ展開だけに、連載中はとくに具に追いかける事もなく、たまに見ては「おお、相変わらずだねえw」くらいに思っていたので、今回単行本を見て、初めてちゃんとした最終回と「オチ」があるのを知りました。
……く、下らねえ!! 下らなすぎる。
そして最高にこの漫画らしい落ちだ。


「作品は知っているけど、ちゃんと読んでいなかった」という、まさに私のような人間のためにある本ですね。
一冊にまとまっているという点でも、正しく本来の意味での「文庫本」の役割を果たしているなという感じ。


作者の方は"ねこまんが"始め、実にくだけたと言うか気さくな作風なので、こちらもついついお気楽な態度を取ってしまいそうですが、この作品の初出は96年。考えてみると相当にベテランだよなー。