にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

スペランカー先生

いわゆるWeb連載もの。
となれば、自分的には「けっ」とくるパターンだが、この作品だけは別。
なんとなれば、こいつは掲載元のコンテンツであるところの「ふる里4コマ小唄」が始まった頃から、ずーっとリアルタイムで追っかけてたから。
まあ所詮そんなもんよね、批判的か好意的かの分かれ道なんて。


しかし実際、このコンテンツが始まったのって軽く10年以上前にさかのぼるんだよな。
このWeb企画の刊行ブームのなか、草分け的存在のこれが今の今まで単行本化されないのがむしろ不思議だった訳で。
いわば「満を持して」であり、他のぽっと出のやつと一緒にするなよ! という一方的な優越感もあるわけです。


さておき表題作の「スペランカー先生」。
これも語ればオールドゲーマーな人種としては際限なく……なんといっても一番大きいのは、
「大半の人はゲームよりこっちのが初めまして」
である、ということであろう。
自分としては元ネタのゲーム*1を知っていた上で、「ああ確かにあのスペランカーが実社会にいたらこんなことになりそう」という形で笑う、という楽しみ方を当然皆していると思い込んでいたら、ポツポツと先生評を聞き及ぶに、実はたいていの人が「まず『スペランカー先生』というギャグ4コマありき」で、そののちゲーム本編をやって、その致死率の高さに「ある意味ギャグじゃない」ことに驚きつつ笑っている、という事実を知る。
これは本家「ふる里4コマ小唄」でも開発者がネタにしている*2くらいに、実は一般的なパターンらしい。
スペランカー知らない世代が開発者側に……月日の残酷さを思い知った瞬間だったw
さらに、ファミコン版が出た当時すでに現役だった人すらゲーム本編は意外に未経験らしい、ということすらあったりして。


いやー、そんなもんなんかね。あの時代であれば、ゲーム市場なんてそんな広いもんじゃなし、市場にあるゲームを全部経験する余裕は十分あったと思うのだが。まして当時アイレムといえばそれなりの知名度あったわけだし。と思うのはゲーセンに入り浸ってた人間の意見なのかしら。


ともあれ、タイトル見るに単発企画っぽいが、是非続刊の発売希望、そして元コンテンツとしては書籍化を意識して変にまともになってほしくない、というありがちな希望を述べておく。


あと、「ドキドキ水滸伝」いよいよ本気でシャレにならないところまで来ているような気がしますね。
なんせ、『みんなでスペランカー』だって、もとはエイプリルフール企画だった(らしい)し。
キャラ名が決まっちゃった時点で、もう引き返せない一線超えちゃったでしょうコレw

*1:とりあえずファミコン版。さすがにその前の本家本元は見たことない

*2:残念ながら本作には未掲載。