にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

信長の忍び

信長の忍び 1 (ジェッツコミックス)

信長の忍び 1 (ジェッツコミックス)

みずしな孝之先生、小坂俊史先生あたりとならんで「うっかりしているうちに超大家になってしまって買いそびれた」世代の代表的な御方。
ようやく記念すべき一冊目。


作品解説のページに歴史研究家を招いているあたり、「ノリはギャグ漫画だが芯は本気」度が伺える。
登場人物のキャラクターは、いずれもギャグ漫画のキャラのノリを持ちつつ、設定の根幹には作者の豊富な知識と確固たる歴史観が感じられます。
そういう意味では『センゴク』や『へうげもの』『バガボンド』といったあたりの作品とリアルさや歴史解釈において真っ向勝負を挑んでいるってことです。しかも4コマ漫画で。


より深く表現しようとすれば、どこまでも深く広がってしまうこのジャンル、ギャグ4コマというスタンスを保ったまま「どこまでいけるか」が楽しみなような恐ろしいような……そういう意味でも目が離せない作品です。