ボク恋コンダクター

ボク恋コンダクター 1 (バンブーコミックス)

とりあえず今自分中で一番アツい作品。まあこれは作者さんとツイッターでちょっと楽しいやりとりが出来た、というせいもあるんですが……もちろん作品そのものもいけますよ！

なんつってもこの表紙が！　表紙が！
書店でこの歌恋ちゃんと目があって思わず手に取らない人がいたら一周回って逆に尊敬するレベル。
さらに内容も言わずもがな、それこそ常々ボクっ娘は苦手だとこぼしていた自分がえっ誰がそんなこと言ってました？状態で歌恋ちゃん歌恋ちゃんと入れあげる程度に。

まあ正直なところを申しますと、上にも書いたとおり最初はボクっ娘か……てだけでちょっと距離を置いていたんですよ。しかも結構4コマでは珍しいぐらいにガチなラブでコメな世界だったので。
それでもやはり本物の持つ力といいますが、そういう表層的な好みとかを突き破って本物はキチンとこちらの心に迫ってきますね。作者さんも「雑誌の掲載作品の中では浮いてるかもしれないけど、でも自分の描きたいものは貫きたい」という旨の発言をツイッターでされていて、それに感銘を受けたというのもあります。
まあ実際問題、普通にファミリー4コマ誌に載っている作品としてみれば確かに浮いてるというか、異彩を放つ作品かもしれません（それすらもいい意味で、だけど）。でも確か掲載誌であるところのまんがくらぶオリジナルって、編集長自ら「ファミリー4コマ系じゃない」って言ってたはずなので、だとしたらこの作品ってまさしく雑誌の色に合った存在なんじゃないかなー、とか。

ちなみに偉そうなこと色々書いてますが、そんな自分が本格的にこれは……!?　と思うようになったのは単行本でも結構後半、コウタのお姉さんが出てきたあたりからなので……本当良い作品はいつ化けるか分かりません。

思えば作者の方はくらぶオリジナルのこの作品とジャンボの『中2限定!?ガールズトーク』、そしてタウンで連載中の『研究所ライフ』と、芳竹双を全部制覇されているんですね、すげえ！