店頭で「へえ4コマなの、でも JC はメジャーすぎるなあ……(面倒くさいオタク顔)」と思って購入。
うむこれは良い買い物をした予感。
「ブサイクなワタシにある日素敵な彼が告白してきた」っていうの、それこそ大昔から連綿と続く定番ではあるが(そういや『妄想テレパシー』も基本そうか)、長年続いているだけにどんどん描写が煮詰められていくというか、主人公のこじらせ具合が「こいつ面倒くせぇー! でもまあ、そうなるわな」感が刺さる。
全体的にはネットでバズる、実に今どきの漫画だなって感じ。
こういうタイプの作品だと、主人公側のこじらせにリアリティをもたせる分、バランス取るために告白してくる彼氏の方はフィクション的な要素を寄せ集めた「クラスの人気者」なのだけど、北見くんそういう意味でちゃんと振り切っていてよいな。ていうか1巻の時点ではミヤちゃんのどこに惚れる要素があるのか、客観的に見て全然分からないのがまた「なんで?」とミヤちゃん共々悩んで、なんなら疑心暗鬼になるのがよい。
イケてる派閥の女子である安倍さんが嫉妬して絡んでくるのもそうそうこれよこれ、て感じでキチンと押さえるべきもの押さえてる(まあ和解というか、安倍ちゃん失恋認めちゃうの早くない?とは思うけど)
それにしても繰り返しになるけどこじらせ方の心理描写がちょいちょい刺さりすぎて痛い。
またその辺で引かれないように適度にギャグ回挟むんだけど、それはそれで落差が大きくなるっていうね、もしかしてそこも計算なのか?