にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

球場ラヴァーズ

3巻。
一日遅れになっちゃったけど、今日は心身ともに疲弊させるようなアンラッキーが多かったので「この本が手元にある!」というのはちょっとした心の支えでした。いや本当に。
こういうの結果オーライというのだろうかw


とはいえ内容は……3.11。
ありとあらゆる人がその影響を免れ得ぬ規模の天災だったとはいえ、なかでも「マンガ」と「プロ野球」。ともに娯楽の一環として大きな問題を付きつけられた二つが一緒になっているという、皮肉なまでに時流そのものな存在となってしまったこの作品。
しかも実央ちゃんがカープファンであり、野球ファンとなって最初に迎える開幕のタイミングでこれって……「キャラクターが一人歩きする」ってのはよく聞く表現ですが、「作品そのものの立ち位置が独り歩きしだす」ってのはそうそうないですよね。


もちろん、それほどの大きな問題であっても受け止め、包みこみ、かつしっかりとした答えを出せるのがまたこの作品の桁違いなところ。「乗り越えられる力のある者にしか試練は与えられない」という説が正しいのならば、猛烈な逆風の中にも屈すること無く「あり続ける」ことができる作品だからこそ、こういう時の巡り合わせに生み出されたのか。