にせよん(新)

4コマ漫画の購入記録、時々感想。

ももかコミカライズド

ももかコミカライズド(1) (アクションコミックス)

ももかコミカライズド(1) (アクションコミックス)

はーようやく手に入った。もう2巻の発売予定も公表されたこの時期に。


個人的にはきらら系で知った「とにかく勢いが良くてギャグが強い」四コマを描く方というイメージのまま、なんの予備知識も無しに(すいません連載追ってません)買ってみたら、なんとビックリストーリーもの、しかもギャグを散らしつつも、ももかちゃんは作者がハッキリ「自分の分身です」という結構真面目なコミックライターコミック。
要は完全に自分のイメージになかった作風なわけで、意表をつかれたわけです。そしてそれは……嬉しいことに良い意味で。


真っ直ぐでそれ故に現実の厳しさに挫けそうになる、ももかちゃんの強さと支えてあげたくなるような弱さも、陽性なオタクとしてジェラシーを感じるくらいめっちゃいい奴な遊吾とか、キャラも今んトコ嫌いになるようなヤなやつがなくてとても精神衛生上よろしい。て臣をわざとスルーしてみる(コラ)←彼も朴念仁でありながら「いくらなんでもそこまでじゃねーだろ」という漫画的表現のレベルをいい方向に外して人間味あふれる言動(まさか慶子ちゃんに男の心の機微を語って慰めるような芸当ができるとわ……)を感じるし、もちろんその慶子ちゃん(なんか初登場の瞬間からむくわれない恋にいつか涙を流すオーラが漂いまくってて心配……)やわっかりやすいライバルキャラのアリスちゃん(漫画家としてももかちゃんの最大の心強い味方になるのは間違いないでしょう)とか、他の登場キャラも文句なしに魅力的だし……とにかく全てがいい。


そうか……「ギャグだから」「四コマだから」という以上に、自分にとってはこの人が描く作品は「この人の作品だから」好きだったんだ……それが確認できて嬉しい。「そんなの当たり前だろ!」というツッコミも多いかも知れないけどとりあえず四コマであれば惹かれてしまうというだらしないセンサーを持つ人間も世の中に入るのだよ、少なくともここに一人。
2巻も楽しみ。